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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻11号

1999年10月発行

特集 薬物療法マニュアル

Ⅷ.終末期患者の薬物緩和療法

呼吸器系の愁訴

著者: 岡部健1

所属機関: 1岡部医院

ページ範囲:P.536 - P.537

文献概要

はじめに
 終末期呼吸器愁訴,特に在宅ホスピスケアでの癌の終末期の愁訴を中心に述べる.呼吸困難感,咳嗽,死前喘鳴の3つの愁訴が主体である.その中でも呼吸困難感は末期癌全体で50%,肺癌で70%に出現し,末期癌の愁訴として最も重要と考えられる.呼吸困難感のメカニズムは必ずしも解明されていないが,いくつかの呼吸調整メカニズムの障害で起きてくるものであり,この薬物学的調整をはかるためには,呼吸調整のメカニズム(chemical control mechanisms (Paco2,Pao2,pH),airway stretch receptors, airway opioid receptors,lung parenchymal receptors, respiratory musclesの機能)を良く知り,その中のどこに呼吸困難感を形成する原因があるのかを想定する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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