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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻12号

1999年11月発行

特集 胃・十二指腸の非腫瘍性疾患—外科医のための診療指針

2.胃潰瘍の診療

著者: 清水伸幸1 山口浩和1 瀬戸泰之1 上西紀夫1

所属機関: 1東京大学消化管外科

ページ範囲:P.1403 - P.1408

文献概要

 主にHelicobacter pylori菌感染と非ステロイド系抗炎症薬により発生すると考えられている胃潰瘍については,罹患率の高い疾病であるものの,その発生機序についてはいまだ不明な点が多い.治療に関しては,新規抗潰瘍薬の開発と内視鏡的治療技術の向上により,外科手術が施される症例は少なくなってきた.特に,内視鏡的治療の進歩は目覚ましく,多くの合併症胃潰瘍が内視鏡的に対処可能となってきた.今後は,合併症胃潰瘍が減少するような正確な患者教育が望まれるとともに,HP感染と胃潰瘍との関連をどう取り扱うかが最も重要な話題となろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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