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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻12号

1999年11月発行

特集 胃・十二指腸の非腫瘍性疾患—外科医のための診療指針

6.十二指腸潰瘍—内科から

著者: 長谷部哲理1 原澤茂12

所属機関: 1東海大学医学部消化器内科 2埼玉県済生会川口総合病院

ページ範囲:P.1427 - P.1432

文献概要

 消化性潰瘍の治療には,初期治療と維持療法がある.初期治療は,活動性潰瘍すべてが対象となり,H2ブロッカーやPPIなどの強力な胃酸分泌抑制剤が使用できるようになり,ほぼ満足できる結果が得られている.また,維持療法はH.pyloriの除菌療法により,将来消化性潰瘍の自然史が変更になる可能性がある.しかし,H.pyloriの除菌療法に関しては,副作用や薬剤耐性菌の問題など残された課題もある.今後はH.pyloriの除菌療法を念頭に入れて治療する必要があるが,画一的な治療法ではなく,個々の症例に応じた治療法を心掛ける必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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