文献詳細
特集 胃・十二指腸の非腫瘍性疾患—外科医のための診療指針
文献概要
十二指腸憩室は,上部消化管憩室中で最も頻度が高く,上部消化管に対する検診の増加により確認されることが多い.臨床的に無症状で経過している場合は,合併疾患のない限り治療の対象とはならない.しかし十二指腸下行脚,とくに内側に高頻度であるため,胆道および膵疾患と関連が生じ,問題となることがある.したがって憩室炎など局所の直接的な合併症とともに,Lemmel症候群などの肝胆膵障害を考慮して治療する必要がある.
掲載誌情報