文献詳細
消化器疾患の総合画像診断
文献概要
はじめに
食道癌の診断は内視鏡検査の発展により小さい病変が発見されるようになり,粘膜内病変に対して内視鏡的粘膜切除術が施行されるようになった.一方,進行癌では,時に超音波内視鏡検査やCT,MRI検査の普及により,より正確に深達度診断やリンパ節転移の診断が可能となってきた.しかし,腹腔内腫瘤や肝臓内腫瘤が併存する症例ではその質的診断が容易ではない場合もある.今回,食道のいわゆる癌肉腫で,大きな胃壁転移を合併した稀な1例について検討したので報告する.
食道癌の診断は内視鏡検査の発展により小さい病変が発見されるようになり,粘膜内病変に対して内視鏡的粘膜切除術が施行されるようになった.一方,進行癌では,時に超音波内視鏡検査やCT,MRI検査の普及により,より正確に深達度診断やリンパ節転移の診断が可能となってきた.しかし,腹腔内腫瘤や肝臓内腫瘤が併存する症例ではその質的診断が容易ではない場合もある.今回,食道のいわゆる癌肉腫で,大きな胃壁転移を合併した稀な1例について検討したので報告する.
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