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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻13号

1999年12月発行

文献概要

カラーグラフ 消化器の機能温存・再建手術・16

肛門括約筋温存直腸切除術

著者: 所忠男1 肥田仁一1 進藤勝久1 安富正幸1

所属機関: 1近畿大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1519 - P.1524

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はじめに
 直腸癌の治療は手術療法が第1に選択され,根治性については治癒切除率は80.5%,その5生率は73.0%(全国集計)と高く,手術療法の根治性はある一定のレベルに到達した.
 しかし,長期生存患者の中にはオストメイトの増加や拡大郭清による排尿障害,男性性機能障害などの後遺症が高率に認められ,術後患者のQOLについては十分な結果が得られているとはいい難い.これらの問題を改善するために手術療法は括約筋温存手術や自律神経温存手術へと発展した.腹会陰式直腸切断術が80%の直腸癌患者に行われていた時代から,現在では約80%に前方切除術を代表とする括約筋機能温存手術が行われるようになっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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