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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻2号

1999年02月発行

特集 癌転移治療のノウハウ

食道癌・胃癌の遠隔臓器転移に対する外科治療の適応

著者: 松原敏樹1 国土典宏1 大山繁和1 植田守1 山本浩史1 高橋孝1 中島聰總1 奥村栄2 加藤友康3

所属機関: 1癌研究会附属病院消化器外科 2癌研究会附属病院呼吸器外科 3癌研究会附属病院婦人科

ページ範囲:P.165 - P.169

文献概要

 従来,食道癌や胃癌の遠隔臓器転移は絶対的予後不良とされてきた.しかし,合併療法や手術術式の進歩によって遠隔臓器転移でも切除後長期生存症例が散見されるようになってきた.現在筆者らは転移巣の増大や広がりの速度が急速でなく,転移巣が解剖学的に局在しており,肉眼的全病巣が技術的に切除可能な場合には,放射線療法や化学療法とともに積極的切除を施行している.遠隔臓器転移切除例の予後は原発巣の進行度,転移臓器,遠隔転移出現時期などによって異なっている.とくに,肺,肝,脳,卵巣などの転移例では,病態によっては外科的切除によって予後の改善が期待しうる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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