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特集 器械吻合・縫合におけるコツとピットフォール
5.胃全摘後再建術
著者: 小棚木均1 伊藤正直1 小玉雅志1 小山研二1
所属機関: 1秋田大学医学部第1外科
ページ範囲:P.323 - P.326
文献購入ページに移動1.P:縦隔内に引っ込んだ食道断端を引き出す際にアンビルが逸脱する.K:食道切離前に空腸操作を行う.
2.P:食道—J嚢吻合部に緊張がかかる.K:横隔膜まで挙上可能な部位を吻合部と定めてから空腸切離範囲を決定する.
3.P:間置空腸の血流が悪い.K:間置部に複数の腸間膜血管を付ける.
4.P:歪んだJ嚢になる.K:器械縫合器挿入前に空腸を縫合する.
5.P:器械縫合器挿入部位が,縫合閉鎖後に狭くなった.K:空腸両脚の中央に挿入孔を開ける.
6.P:器械縫合器で腸間膜を損傷した.K:空腸後壁縫合の糸を腸間膜側に牽引してから器械縫合器を接合させる.
7.P:PURSTRINGTM使用時,食道断端がアンビル・シャフトに均等に寄らない.K:ステイプルが3cm以上かかっていない部位にまつり縫合をかける.
8.P:食道へのアンビル挿入が困難.K:平皿型アンビル・ヘッドを有する吻合器を用いる.
9.P:食道J嚢吻合部の血流が悪い.K:J嚢前壁を吻合部にする.
10.P:アンビルと器械本体が結合できない.K:両者の軸を合わせて押し,結合音を聴く.
11.P:“リング”になっていない.K:食道とJ嚢間に他組織を挟まず,J嚢を近づけながら両者を接合させる.
12.P:吻合口が狭い.K:食道,空腸の吻合面の緊張をとりながら両者を接合させる.
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