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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻3号

1999年03月発行

文献概要

特集 器械吻合・縫合におけるコツとピットフォール

9.実質臓器に対する腹腔鏡下手術における自動縫合器の使用法

著者: 若林剛1 大上正裕1 島津元秀1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.345 - P.350

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コツとピットフォール
 1.肝切除時の自動縫合器使用方向に沿ってトラカールの位置は決める.
 2.肝実質切離面はできるだけ薄くし余裕を持たせて自動縫合器ではさむ.
 3.肝・膵・脾での自動縫合器の使用目的に応じてスペックを選択する.
 4.脾門部では自動縫合器を閉じたあと開くまでに十分時間を置く.
 5.膵実質はできるだけ周囲脂肪織にいっしょに巻き込まれるように処理する.
 6.クリップをはさむと自動縫合器が作動しなくなるので,使用予定切離線の近傍でクリップは使用しない.
 7.自動縫合器で実質をはさむときは十分なカウンタートラクションがかかるように確実かつ繊細に臓器を把持する.
 8.トラカールからの挿入は自動縫合器が開くだけの距離を十分とる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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