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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻3号

1999年03月発行

外科医に必要な産婦人科common diseaseの知識・10

常位胎盤早期剥離

著者: 芳賀勇1 岡村州博1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.363 - P.364

文献概要

はじめに
 正常の位置に付着した胎盤が,児の出生前に剥離することを常位胎盤早期剥離という.原因は不明であり,多くの場合発症が突然であるので予測も予防も困難である.発症後,多くは急激な経過をたどり,出血性ショックに陥るものもある.したがって,本症では早期診断,早期治療が重要であり,発症から治療開始までの時間が母児の予後を大きく左右する.一般に常位胎盤早期剥離のgolden timeは発症後5〜6時間以内と言われるが,稀には発症直後から母体ショックに陥るような症例も存在する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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