文献詳細
短期集中連載・3 乳頭血性分泌患者に対する診断法—乳管内視鏡と乳管造影を中心として
乳管造影所見と乳管内視鏡所見
著者: 長内孝之1 五味直哉2 脇田俊彦2 市川度1 仁瓶善郎1 杉原健一1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第2外科 2東京医科歯科大学医学部放射線科
ページ範囲:P.379 - P.382
文献概要
前々回および前回は,乳管内視鏡検査の基本的な手技と生検法についてを記載した.今回は,非触知乳癌の診断において乳管内視鏡とともに重要な乳管造影法および造影所見について記載する.
乳管造影(ductography,galactography)は,乳頭分泌開孔部から造影剤を注入し,分泌乳管をX線フィルムに描出し,病的乳管を診断する方法である.病変部位の存在位置や病変の範囲,乳管壁の異常を確認し良悪性の診断に役立てるとともに,次に行う乳管内視鏡検査や乳腺区域切除の前情報として重要である.
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