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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻4号

1999年04月発行

文献概要

カラーグラフ 消化器の機能温存・再建手術・8

噴門側胃切除術—代用胃を用いた再建術式

著者: 傳野隆一1 浦英樹1 星川剛1 山口浩司1 八十島孝博1 宍戸隆之1 平田公一1

所属機関: 1札幌医科大学医学部第1外科

ページ範囲:P.429 - P.433

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はじめに
 教室では噴門側早期胃癌に対し,根治性を損なうことなく幽門機能温存を目的とした噴門側胃切除術を施行している.その再建術式としてはさまざまな方法があり,問題点の存在が知られている.食道残胃吻合法では手技は簡便であるが逆流性食道炎の発生頻度が高く1),食道残胃間に空腸を間置したMerendino法2)では小胃症状が出現しやすいなど,術後のQOLが損なわれることが多いとされてきた.そこで逆流性食道炎,小胃症状,ダンピング症状などの術後障害の発生を防止する目的で食道残胃間に空腸嚢間置術を行ってきた.良好な結果を得ているので本術式の手術手技について紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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