文献詳細
文献概要
特集 Surgical deviceの有効,安全な使い方
電気メス(電気手術器)の安全な使い方
著者: 酒井順哉1
所属機関: 1名城大学都市情報学部人間情報処理研究室
ページ範囲:P.437 - P.446
文献購入ページに移動 電気メス(電気手術器)は手術部位の迅速で容易な切開(cutting),凝固(coagulation)を可能にするが,高周波電流の特性を理解し,適正に外科手術に利用されないと様々な問題が生じる.
電気メスの事故原因には患者や術者への熱傷事故,皮膚消毒用エタノール製剤などの可燃性消毒液,気管内チューブから流出する酸素への引火などがあるが,いずれも正しい取り扱いを徹底すれば事故は防げる.また,電気メスの使用によるペースメーカ,シリンジポンプ,各種モニターへの雑音障害は医療機器のトラブル原因となっている.
今後の方向づけが注目される組織焼灼時の煙霧の毒性について,職業安全衛生管理局(OSHA)から「電気メスによる発煙に関するガイドライン」が提言されたことから,手術室看護婦協会(AORN)の勧告にも電気メスの煙霧を強制排気する指針が示された.
電気メスの事故原因には患者や術者への熱傷事故,皮膚消毒用エタノール製剤などの可燃性消毒液,気管内チューブから流出する酸素への引火などがあるが,いずれも正しい取り扱いを徹底すれば事故は防げる.また,電気メスの使用によるペースメーカ,シリンジポンプ,各種モニターへの雑音障害は医療機器のトラブル原因となっている.
今後の方向づけが注目される組織焼灼時の煙霧の毒性について,職業安全衛生管理局(OSHA)から「電気メスによる発煙に関するガイドライン」が提言されたことから,手術室看護婦協会(AORN)の勧告にも電気メスの煙霧を強制排気する指針が示された.
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