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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 Surgical deviceの有効,安全な使い方

マイクロ波手術器の有効,安全な使い方

著者: 田伏克惇1

所属機関: 1国立大阪南病院外科

ページ範囲:P.453 - P.463

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 マイクロ波手術器はTABUSEとZENITANIによりわが国で開発されたもので,その商標名マイクロターゼ®(MICROTAZE®)の由来となっている.マイクロ波のエネルギーの集束法をモノポーラ型アンテナとし,組織内で照射することできわめて限局した効率のよい熱エネルギーを組織自ら発生させ,手術器として用いることができるように開発された.またパラボラアンテナやバイポーラアンテナと違って,その発振は非常にシンプルなため同軸ケーブルの太さ,軟性,硬性,彎曲の程度を自由に変え,またアンテナの形状,長さを変えることで様々な手術に応用できるものである.組織温度100℃以下で凝固,止血できるその効果は実質臓器に応用され,固形癌の凝固治療に発展し,外科,内科,泌尿器科のみならず眼科,脳外科,心血管外科へと発展しつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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