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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 Surgical deviceの有効,安全な使い方

超音波外科用吸引装置の有効,安全な使い方

著者: 山本雄造1 猪飼伊和夫1 森本泰介1 山本成尚1 飯室勇二1 佐藤誠二1 嶌原康行1 山岡義生1

所属機関: 1京都大学医学研究科消化器外科

ページ範囲:P.465 - P.469

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 超音波外科用吸引装置は本体で発生させた電気エネルギーをハンドピースに内蔵されたトランスデューサーにより超音波振動に変換し,ハンドピース先端のチップを振動させることで組織を“選択的”に破砕することができる.神経,血管,リンパ管のような弾性のある組織にはその作用が弱く,破砕が行われない特徴がある.したがって,肝切離のように細かな脈管系が実質組織のなかに埋没しており,前もっての脈管処理が不可能な臓器の切離にきわめて有用である.しかしながらその動作原理から凝固,止血機能は有しておらず,補助をするdeviceが必要である.腹部外科での使用が一般的である肝切除においてその有効,かつ,安全な使い方を解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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