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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 Surgical deviceの有効,安全な使い方

アルゴンビームコアギュレーターの有効,安全な使い方

著者: 權雅憲1

所属機関: 1関西医科大学第1外科

ページ範囲:P.483 - P.488

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 電気メスの普及により手術時の止血が容易となっているが,肝,脾,腎などの実質臓器からの出血やoozingなどの広範な出血に対する止血は困難な場合が多い.また近年の鏡視下手術の急速な展開に伴い,より簡便で確実な止血機器が必要となってきた.アルゴンビームコアギュレーターはアルゴンガス流を介した高周波エネルギーで目標部位に熱凝固を起こし止血する機器であり,従来の電気メスでは不可能であった広範かつ均一で迅速な凝固,止血が可能となり,一般外科手術時の止血手段として有用である.近年の低侵襲を目的とした鏡視下手術ではアルゴンビームコアギュレーターの特性がさらに発揮されるが,気腹時の使用に際しては慎重な操作が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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