文献詳細
文献概要
特集 Surgical deviceの有効,安全な使い方
アルゴンビームコアギュレーターの有効,安全な使い方
著者: 權雅憲1
所属機関: 1関西医科大学第1外科
ページ範囲:P.483 - P.488
文献購入ページに移動 電気メスの普及により手術時の止血が容易となっているが,肝,脾,腎などの実質臓器からの出血やoozingなどの広範な出血に対する止血は困難な場合が多い.また近年の鏡視下手術の急速な展開に伴い,より簡便で確実な止血機器が必要となってきた.アルゴンビームコアギュレーターはアルゴンガス流を介した高周波エネルギーで目標部位に熱凝固を起こし止血する機器であり,従来の電気メスでは不可能であった広範かつ均一で迅速な凝固,止血が可能となり,一般外科手術時の止血手段として有用である.近年の低侵襲を目的とした鏡視下手術ではアルゴンビームコアギュレーターの特性がさらに発揮されるが,気腹時の使用に際しては慎重な操作が必要である.
掲載誌情報