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臨床研究
食道粘膜癌における内視鏡的粘膜切除例の臨床的検討
著者: 石後岡正弘1 内沢政英2 山崎左雪1 河島秀昭1 原隆志1 細川誉至雄1
所属機関: 1勤医協中央病院外科 2勤医協中央病院内科
ページ範囲:P.511 - P.513
文献購入ページに移動近年,食道癌に対する診断技術の向上により食道表在癌とりわけ粘膜癌症例が増加している1〜3).それに伴い切除例の治療成績とともにその病理組織学的特徴も明らかとなってきた1〜3).また治療法においても内視鏡的粘膜切除術(EMR)が開発され,その手技も確立されてきている4〜6).当院においても早期胃癌に対する高張NaCl-epinephrine液(HSE)局注を併用した内視鏡的粘膜切除術(ERHSE)7)を1984年より主に食道良性腫瘍に対して施行してきた8)が,1989年以降表在癌のスクリーニング法としての色素内視鏡により表在癌症例が増加しており,粘膜癌に対しても積極的にEMRを施行している.今回,EMR症例の臨床的特徴を明らかにし,今後の診療における注意点を検討した.
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