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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻5号

1999年05月発行

特集 切除標本取扱いガイドライン—癌取扱い規約に基づいた正しい取扱い法と肉眼所見の記載法

胃癌切除標本の取扱い(1)

著者: 峠哲哉1 平井敏弘1

所属機関: 1広島大学原爆放射能医学研究所腫瘍外科

ページ範囲:P.603 - P.607

文献概要

はじめに
 摘出切除標本の取扱い,すなわち摘出臓器の固定と切り出しを定められた一定の方法に従って適切に行うことは,患者の正確な組織学的所見を得る上で必須であるばかりでなく,その所見を基盤にした治療成績の比較検討にも欠かすことのできない重要な事項である.実際の医療現場では,この作業を行うのは研修医を中心とした若い外科医であることが多いと思われる.本稿では胃癌切除標本の取扱いの最も基本的な事項について,特に新鮮材料の固定と固定標本の切り出しの方法について,広島大学医学部附属病院病理部が発刊した外科手術材料切り出しマニュアル1)および胃癌取扱い規約第12版2)をもとに概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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