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手術手技
PROLENE® HERNIA SYSTEMを用いたopen tension-free鼠径ヘルニア修復術
著者: 齋藤健人1 今西宏明1 柳原正智1 佐藤直夫1 古川祐介1 上妻達也1
所属機関: 1横浜船員保険病院外科
ページ範囲:P.699 - P.702
文献購入ページに移動近年,成人鼠径ヘルニアに対するopen tensionfree hernioplasty1)としてRutkowらによつて発表されたmesh-plug法2)が本邦でも普及しつつあり,良好な術後成績が得られている3〜6).
しかしプラグ拘縮による本法の再発症例がAmidによつて呈示され7),mesh-plug法にも改善の余地が見られてきた.そこで1つの提案ともいえるprosthesisが1998年7月から国内にて発売されている.PROLENE® HERNIA SYSTEM(Johnson & Johnson medical社)と称し,構造としてはヘルニア門を閉鎖する平坦な広めのメッシュ(underlaypatch)と後壁補強用のパッチ(onlay patch)がconnectorを介して一体型となったものである(図1).当院にて8例の鼠径ヘルニア症例に対し,本法を施行した.以下,外鼠径ヘルニアに対する手術手技を記述する.
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