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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 直腸癌の治療—機能温存手術のプログレス

膀胱機能温存直腸切除術とその成績

著者: 森田隆幸1 伊藤卓1 村田暁彦1 平間公昭1 鈴木純1 木村寛1 牧野容子1 一戸和成1 宮本慶一1 柏葉光宏1

所属機関: 1弘前大学医学部第2外科

ページ範囲:P.731 - P.740

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 排尿機能温存を目的とした自律神経温存手術の臨床的意義は大きい.両側の骨盤神経叢の温存がはかられれば理想的であるが,一側の温存例では軽度ながら術後初期に排尿障害を示す例があり,特に会陰部操作の加わる直腸切断術後には尿失禁の認められる例もある.このような場合でも自律神経非温存例と根本的に異なるのは回復の期待がもてるということであり,そのためにも適切な排尿補助を疎かにしないことが大切である.手術の実際にあたっては骨盤内の臓器と自律神経の局所解剖を良く理解し,骨盤神経叢と膀胱枝の温存に注意を払うことが肝要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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