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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 直腸癌の治療—機能温存手術のプログレス

経肛門的結腸肛門吻合術とその成績

著者: 寺本龍生1 渡邊昌彦1 北島政樹1

所属機関: 1慶懸義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.747 - P.752

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 近年,器械吻合法の導入により下部直腸癌でも括約筋温存手術(SPO)が容易に行われるようになった.しかしながら安全な肛門側断端を確保するためには歯状線で切離しなければならない症例では器械吻合を断念せざるをえない.このような症例に対してあらかじめ経肛門的に直視下に肛門側断端を離断しておき,直腸切除後に経肛門的結腸肛門吻合術を施行するPIDCA:peranalintersphincteric rectal dissection and coloanal anastomosisが適応とされる.本術式は解剖生理学的に括約筋を温存できる限界の術式である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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