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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 直腸癌の治療—機能温存手術のプログレス

低侵襲経肛門的局所切除術(MITAS)とその成績

著者: 前田耕太郎1 丸田守人1 内海俊明1 滝沢健次郎1 升森宏次1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部消化器外科

ページ範囲:P.759 - P.764

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 肛門機能温存術式としての低侵襲経肛門的局所切除術(minimally invasive transanal surgery:MITAS)の手技の要点と成績を概説した.MITASは直腸の局所切除術式として肛門機能温存に有利なだけでなく,排便機能の温存にも有利である.さらに追加切除が必要と考えられた場合でも,MITASでは自動縫合器を用いて直腸を切開することなく縫合しているため周囲組織の炎症反応が少なく,肛門括約筋温存手術が容易に施行できる利点がある.MITASはどの部位の直腸にも,出血量や手術時間もより少なく,短く施行でき,経口摂取も早期に可能で,退院までの日数も従来より短縮でき,合併症も少ない,機能温存に有利なminimally invasiveな術式である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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