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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻6号

1999年06月発行

文献概要

メディカルエッセー 『航跡』・33

米国大学病院で外科教授になる過程(3)

著者: 木村健1

所属機関: 1アイオワ大学医学部外科

ページ範囲:P.782 - P.783

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 少々話が外れるが,1996年夏,タイガー・ウッズは全米アマチュアゴルフ選手権で優勝したあと,プロへの転向を宣言した.その2か月後には米国プロゴルファー協会のツアーで優勝をさらったのであるから世間はびっくりした.翌年4月のマスターズでは2位に12ストロークの大差をつけて優勝,グリーンジャケットの栄に輝いた.
 米国プロゴルファー協会の規定によると,プロゴルファーになるには研修過程を経て資格テストに合格し,はじめてツアーに参加できるそうだ.同じ頃,ジャック・ニクラウスの息子がプロテストに挑んだが合格できなかった.研修過程を踏まず,プロテストも受けなかったタイガーが,プロゴルファーの資格を得たのは何故か?アメリカの各種団体には,必ず例外規定が設けられている.例外規定がない場合には,少くとも例外規定を作ることが可能であると定められている.タイガーがプロになったのは,規定の研修を終えプロテストに合格するという過程を経なくとも,理事会が承認し会員から反論がなければプロの資格を与えてもよいという例外規定があったからだ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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