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臨床報告・1
痔出血で高度の貧血を呈した先天性第XI因子欠乏症の1例
著者: 安永正浩1 大熊利之1 本郷弘昭1 荒瀬正信1
所属機関: 1山鹿市立病院外科
ページ範囲:P.801 - P.803
文献購入ページに移動先天性第XI因子欠乏症は血友病Cとも呼ばれ,1953年Rosenthalら1)によって初めて報告された常染色体劣性遺伝の非常に稀な疾患である.発生頻度は血友病群の1〜7%とされており2),本邦では松岡ら3)以来まだ40数家系しか報告されておらず,その手術報告例も少ない.消化器外科領域では小林ら4)の胆嚢摘出術と作左部ら5)の胃癌根治術の報告例がある.今回筆者らは,繰り返す痔出血による高度の貧血を契機に発見された先天性第XI因子欠乏症の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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