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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻7号

1999年07月発行

文献概要

特集 膵臓外科に対するチャレンジ:切離・吻合の工夫 切離

器械による切離:TLを用いた膵切離

著者: 中邑光夫1 矢原昇1 山本光太郎1 上野富雄1 岡正朗1

所属機関: 1山口大学医学部第2外科

ページ範囲:P.859 - P.864

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 近年,膵切離に器械吻合が使用されるようになり,当科でも1990年から自動吻合器による膵切離を導入している.本稿では,膵切離に用いる各種自動吻合器の特徴を紹介した.膵切離の手技上最も注意しなければならない点は,膵実質の裂傷であり,この対策として器械をセッティングして締め込んでいく際に,できる限りゆっくりと均一に操作することが重要である.この点から膵実質の硬さや厚みに応じて,切離する厚みを設定することが可能なTLを好んで使用している.また,腹腔鏡下の膵体尾部切除に用いるエンドカッターについて言及し,当科における臨床成績について紹介した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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