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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻7号

1999年07月発行

文献概要

特集 膵臓外科に対するチャレンジ:切離・吻合の工夫 吻合

膵管膵管吻合

著者: 早川直和1 山本英夫1 川端康次1 二村雄次2

所属機関: 1KKR東海病院外科 2名古屋大学医学部第1外科

ページ範囲:P.905 - P.908

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 膵管膵管吻合は一部の外傷性膵断裂に用いられてきた術式である.自験例(11歳,男児,主膵管の離断を伴う外傷性完全膵断裂に対して受傷後4日目に主膵管再建を行い良好な経過であった)を呈示し術式の要点について述べた.そのポイントは手術時期,膵管膵管縫合法,経十二指腸,経胃的外瘻による膵液ドレナージ法である.膵管膵管吻合は挫滅の少ない完全膵断裂例にもっとも良い適応と考えられる.その他には症例は限られるが,切除範囲が少なく,主膵管離断をともなう膵切除後の再建にも応用できるものと考えられる.膵温存の観点からは優れた術式であり,状況に応じてチャレンジすべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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