icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻7号

1999年07月発行

文献概要

臨床研究

胃十二指腸潰瘍穿孔に対する保存的治療

著者: 能浦真吾1 中口和則1 古川順康1 陶文暁1

所属機関: 1市立吹田市民病院外科

ページ範囲:P.939 - P.943

文献購入ページに移動
はじめに
 従来より胃十二指腸潰瘍穿孔は絶対的手術適応とされ,主に広範囲胃切除術や迷走神経切離術が用いられてきた1).最近では,以前の胃切除術を中心とした術式にかわり,H2ブロッカーやプロトンポンプ阻害剤を併用した単純閉鎖術や大網充填術のみならず,従来は例外的と考えられていた保存的治療が試みられるようになってきた2,3).当科でも以前は,胃十二指腸潰瘍穿孔に対しては広範囲胃切除術十腹腔ドレナージ術を基本としていたが,1995年1月より適応を選び,保存的治療を導入している.今回,われわれは自験例を検討し,その適応と成績について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?