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臨床研究
胃十二指腸潰瘍穿孔に対する保存的治療
著者: 能浦真吾1 中口和則1 古川順康1 陶文暁1
所属機関: 1市立吹田市民病院外科
ページ範囲:P.939 - P.943
文献購入ページに移動従来より胃十二指腸潰瘍穿孔は絶対的手術適応とされ,主に広範囲胃切除術や迷走神経切離術が用いられてきた1).最近では,以前の胃切除術を中心とした術式にかわり,H2ブロッカーやプロトンポンプ阻害剤を併用した単純閉鎖術や大網充填術のみならず,従来は例外的と考えられていた保存的治療が試みられるようになってきた2,3).当科でも以前は,胃十二指腸潰瘍穿孔に対しては広範囲胃切除術十腹腔ドレナージ術を基本としていたが,1995年1月より適応を選び,保存的治療を導入している.今回,われわれは自験例を検討し,その適応と成績について報告する.
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