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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻8号

1999年08月発行

特集 3D画像診断の肝胆膵手術への応用

肝切除におけるリアルタイム3次元血管撮影法(RSM−3D-DSA)の有用性

著者: 山口明浩1 谷口弘毅1 高利守1 國嶋憲1 山岸久一1

所属機関: 1京都府立医科大学第1外科

ページ範囲:P.1011 - P.1017

文献概要

 肝切除の術前血管造影検査に従来のDSA (digital subtraction angiography)による検査に加え,リアルタイムに3次元表示するリアルタイム3次元撮影法(realtime smoothed mask−3rd dimentiondigital subtraction angiography,島津製作所:以下,RSM−3D-DSA)を導入している.RSM−3D-DSAではモーションアーチファクトが解消され,微細な血管描出にも優れており,病変部の立体的な位置関係を具体的かつ詳細にリアルタイムに真の3次元画像として表示できる.この画像を見る者すべてが簡単に3次元イメージを共有認識でき,肝切除に際しては担癌区域の同定に始まり,その立体的位置と大きさの把握,また切離予定Glisson枝(門脈枝)の決定などが解剖学的位置関係に誤解が生まれずにディスカッションできるため,肝切除がより円滑に行える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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