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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻8号

1999年08月発行

特集 3D画像診断の肝胆膵手術への応用

3D-CTおよびvirtual cholangioscopy(VCS)の胆嚢癌診断への応用

著者: 趙明浩1 岡住慎一1 高山亘1 竹田明彦1 岩崎好太郎1 笹川真一1 夏目俊之1 河野世章1 浅野武秀1 落合武徳1

所属機関: 1千葉大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1019 - P.1022

文献概要

 選択的胆嚢動脈造影下CTのデータから胆嚢のdrainage veinの立体構築(3D-CT),およびvirtual cholangioscopyの作製を行った.胆嚢癌5例において合計12本の胆嚢静脈を明瞭に描出できた.肝内流入区域は5本がS4a,6本がS5,1本がS6であり,肝床部の浸潤傾向を示す癌に対しては,肝S4a,S5切除を基本術式とすることは合理的であると考えられた.さらに術前に胆嚢静脈の肝内流入領域を把握することは術式決定の有力な情報になりうることが示唆された.またvirtualcholangioscopyは隆起性病変4例,陥凹性病変1例をすべて表示することが可能であった.今後空間分解能の向上とともに胆道系の有用な検査になると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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