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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻8号

1999年08月発行

特集 3D画像診断の肝胆膵手術への応用

胆膵疾患に対する3次元管腔内超音波検査法(three dimensional intraductal ultrasonography:3D-IDUS)の応用

著者: 田中聖人1 中島正継1 安田健治郎1 趙栄済1 早雲孝信1 望月直美1 宇野耕治1 塚田圭子1 上田モオセ1 宮田正年1 長谷川和範1 上野山義人1 酒田宗博1 河端秀明1

所属機関: 1京都第二赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.1037 - P.1047

文献概要

 オリンパス光学社製の新しいシステムを用いて,胆膵疾患に対する3次元管腔内超音波検査法(3D-IDUS)の有用性を検討した.本システムは画像処理ユニット,超音波観測装置,3次元超音波プローブ駆動ユニット,3次元超音波プローブなどの機器で構成されており,胆膵管内に挿入した専用のプラスチックシース内をラジアル走査式超音波プローブが駆動ユニットによって機械的かつ連続的に進退することで行い,ラジアル画像とリニア画像の同時表示が可能になっている.施行方法はいずれも経口経乳頭的アプローチで行ったが,何らの合併症もなく安全に実施でき,良好な超音波画像が得られた.本システムの画像は3D-IDUSによる立体表示であるために,従来の超音波像に比べて胆膵領域の解剖学的把握が容易になり,胆膵疾患に対する新たな診断法としての発展が期待きれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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