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特集 在宅栄養療法の標準管理
文献概要
在宅栄養療法は適応の拡大,企業や看護ステーションの努力などが相俟って年々症例が増加している.この傾向は介護保険制度の導入に伴い,ますます拍車がかかるものと予想される.一方,在宅療法を可能にするためには栄養以外の処置が不要であること,患者や家族が希望し操作手技のできる介護者がいることが要求される.経済面からみると保険適用は徐々に拡大されているが,現状では在宅栄養療法は患者,家族の経済的負担の上に成り立っているといっても過言ではない.患者の社会復帰,QOLの向上のためには経済的諸問題を少しずつでも解決していくことが強く望まれるところである.
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