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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻9号

1999年09月発行

特集 在宅栄養療法の標準管理

在宅経腸栄養法の合併症とその対策

著者: 津川信彦1

所属機関: 1津軽保健生活協同組合健生五所川原診療所内科

ページ範囲:P.1155 - P.1160

文献概要

 在宅経腸栄養法が導入されて,在宅にて自由な時間を過ごす恩恵にあずかることができる方が増えてきている一方,これまで経験したことのないその合併症に悩む方も増えつつある.本稿では在宅経腸栄養法の合併症の内容とその対策について述べる.在宅経腸栄養法の合併症は,1)経路栄養チューブに起因した合併症と,2)経腸栄養剤とその投与法に関連した合併症と,3)代謝性合併症が主である.そのうち代謝性合併症は,1)糖代謝異常,2)肝機能異常,3)必須栄養素欠乏,4)微量元素欠乏症などがあげられる.長期連用に伴う微量元素欠乏症としては,1)銅欠乏による貧血,2)亜鉛欠乏による皮膚炎,3)セレン欠乏による心筋症などが報告がある.筆者も微量元素欠乏症を経験したのでその対策について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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