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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻9号

1999年09月発行

文献概要

特集 在宅栄養療法の標準管理

在宅静脈栄養法のメリット・デメリット

著者: 高木洋治1 岡田正2

所属機関: 1大阪大学医学部保健学科 2大阪大学医学部小児外科

ページ範囲:P.1161 - P.1168

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 HPN(home parenteral nutrition)のメリットとして患者の家庭復帰,社会復帰が可能になることによるQOLの向上と医療費の削減が挙げられる.しかしわが国のHPN施行は年間700例程度と必ずしも多くない.HPNを行うには入院中治療には必要でなかった患者・家族への施行方法や管理方法の教育・指導や薬剤・器材の供給などが必要である.しかしこれらに対する評価(診療報酬)がほとんど認められておらず,無菌調剤やポンプなどの保険点数も十分ではない.また患者・家族側では自己管理の作業的,経済的,精神的負担があり,その他,緊急時の不安,遠隔地移動や旅行の制限などがデメリットとして挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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