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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻9号

1999年09月発行

文献概要

特集 在宅栄養療法の標準管理

在宅静脈栄養法の合併症とその対策

著者: 吉田祥吾1 田尻鉄郎1 山崎国司1 白水和雄1

所属機関: 1久留米大学医学部外科学講座

ページ範囲:P.1185 - P.1190

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 HPN管理においてはカテーテル留置期間が長く,管理中に合併症を起こしやすい.カテーテルに関連した合併症には感染症,カテーテルの閉塞などがあり,カテーテルの材質の選択やポートの使用,無菌的管理によって予防するように努める.代謝合併症では微量元素の欠乏や,高血糖あるいは低血糖を起こすことがあるので注意する.臓器の合併症では肝臓,骨などに障害を認めることがあるので,血液検査や画像診断によって早期に診断する.HPN管理では輸液の保存法にも注意を払うことが重要であり,医師,患者,家族,コメディカルが協力してきめ細かな管理を行うことが合併症の予防には不可欠である

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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