icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻9号

1999年09月発行

消化器疾患の総合画像診断

胃癌の腹膜転移

著者: 山村義孝1 小寺泰弘1 清水泰博1 鳥井彰人1 平井孝1 安井健三1 森本剛史1 加藤知行1

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器外科

ページ範囲:P.1209 - P.1214

文献概要

はじめに
 進行胃癌にとって腹膜転移は最もよく見られる転移形式であり,手術の根治性を妨げる最大の要因である.しかし,その術前診断は困難なことが多く,開腹して初めて診断される例も珍しくない.腹膜転移を術前に知ることができれば手術の方針も立てやすいし,不必要な手術そのものを中止することができ,医療側のみならず患者にとってもメリットは大きいと思われる.そのため最近では術前に腹腔鏡検査を行う施設が増えつつあるが,腹腔鏡検査といえども腹膜転移をすべて診断できるわけではなく,患者に与える侵襲も小さいとは言えない.そこで本稿では,腹腔鏡検査よりは精度が落ちるかも知れないが,はるかに侵襲が小さい注腸X線透視の有用性について述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら