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文献詳細

雑誌文献

臨床外科54巻9号

1999年09月発行

臨床研究

Mirizzi症候群に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術

著者: 權雅憲1 乾広幸1 高橋完治1 上山泰男1

所属機関: 1関西医科大学第1外科

ページ範囲:P.1221 - P.1224

文献概要

はじめに
 Mirizzi症候群は1940年にアルゼンチンの外科医Mirizziが総肝管の括約筋機能障害による胆管狭窄の概念を提唱し1),1948年に胆嚢頸部や胆嚢管に嵌頓した結石により総肝管狭窄をきたした状態をsindrome del conducto hepatico2)と呼んだことに由来する.近年,腹腔鏡下胆嚢摘出術(lap-aroscpic cholecystectomy,以下LC)の普及は目ざましく,従来の開腹下胆摘術を席巻し,胆石症の標準術式となってきている.LCは当初,強度の胆嚢炎や肝硬変症例さらに上腹部の手術既往による強い癒着症例は禁忌とされてきたが,手技や機器の開発に伴い次第に適応が拡大されつつある.しかし,Mirizzi症候群については適応外とする施設が多い.われわれはMirizzi症候群もLCの適応と考えており,その成績を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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