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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻1号

2000年01月発行

特集 肝臓移植を理解する

肝臓移植の適応

著者: 藤原研司1

所属機関: 1埼玉医科大学第3内科

ページ範囲:P.19 - P.25

文献概要

 わが国では10年前から生体肝移植が行われ,既に900例以上がこれを受けている.脳死肝移植は2年余り前から法的に実施可能となったが,レシピエントの適応基準や選択基準は先進国のものと大きく異なっている.末期肝疾患として最も多いウイルス性肝硬変患者がこれを受ける可能性はきわめて低く,年齢制限や多臓器移植が不可能なこと,移植時期に対する考え方など,最近の肝移植の進歩からは見直す必要のある点が多い.また,実施施設の少数限定が肝移植を希望する患者に不公平性を生じている.ドナー不足の要因となっている可能性もあり,脳死臓器提供可能施設の規制も含め検討課題となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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