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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻1号

2000年01月発行

特集 肝臓移植を理解する

拒絶反応に対する治療の現況

著者: 川岸直樹1 大河内信宏1 小山田尚1 織井崇1 土井秀之1 藤盛啓成1 里見進1

所属機関: 1東北大学医学部第2外科

ページ範囲:P.47 - P.53

文献概要

 肝移植における免疫抑制剤は,タクロリムスとステロイドか,サイクロスポリン,アザチオプリンとステロイドの併用が一般的である.タクロリムスとサイクロスポリンは,どちらも拒絶反応のごく初期にT細胞のIL−2産生を抑える.急性拒絶反応の確定診断は,移植肝の生検による組織診断で行い,ステロイドパルス療法を第一選択で使用している.この治療に無効な場合,当科においてはデオキシスパーガリン,OKT3を用いている.慢性拒絶反応に対しては,まだ確立された薬剤はない.新しい免疫抑制剤の導入が盛んである一方,免疫抑制剤の離脱も積極的に試みられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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