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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻1号

2000年01月発行

目で見る外科標準術式・1

頸部食道切除後遊離空腸再建

著者: 吉野邦英1 奈良智之1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1外科

ページ範囲:P.91 - P.97

文献概要

はじめに
 頸部食道癌切除後に遊離空腸で再建可能なのは癌が頸部に限局し,縦隔リンパ節転移のない場合である.術前に縦隔リンパ節転移が疑われたり内視鏡的に切除が不可能な胸部食道の副病変をもつものは,開胸して胸部食道を切除するため胃管または結腸による再建となる.
 また頸部食道に限局した癌であっても喉頭が温存できるのは前壁側の口側境界が下咽頭にかからないことと,気管や反回神経など周囲臓器への浸潤がないことが条件となる.
 ここでは喉頭が温存可能な頸部食道に限局した癌に対して,両側頸部郭清,頸部食道切除後遊離空腸による再建の術式の要点を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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