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臨床研究
括約不全における肛門機能回復訓練—Biofeedback療法
著者: 荒井勝彦1 豊田正美1 黒木政純1 高木幸一1 高野正博1
所属機関: 1大腸肛門病センター高野病院
ページ範囲:P.99 - P.102
文献購入ページに移動肛門科の外来では便失禁,ガス漏れを主訴とした肛門括約不全の症例に遭遇する.その要因をあげると医原性のものが6割以上を占めており1),われわれ外科医もその予防と治療に関心を持たなければならないと思われる.欧米においてはこれらに関する文献が見られるが,わが国における文献は少ない.われわれの施設においては,肛門括約不全の症例に対する方策として,肛門括約筋訓練であるBiofeedback療法を行っている.また,これが有効でない症例には括約筋形成術を行うこともあり,Biofeedback療法は手術の適否に際しても参考になる.本文では,その臨床効果と肛門機能の経時的変化を報告する.
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