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臨床報告・1
鼠径ヘルニアが併存したSpigelヘルニアの1例
著者: 三宅敬二郎1 橋本哲明1 三宅俊三1
所属機関: 1財団法人三宅医学研究所附属三宅病院外科
ページ範囲:P.1351 - P.1354
文献購入ページに移動Spigelヘルニア(以下,本症)は,きわめて稀な疾患であり,術前診断が困難とされている.また,その発症にはSpigel腱膜の解剖学的特徴に加え,加齢などによる組織の脆弱化や肥満などの増悪因子が関与していると考えられている1〜9).今回,筆者らはイレウスで発症し,術前診断しえた1例を経験した.自験例は両側鼠径ヘルニアが併存していたが,検索しえた限り同様な報告例はない.そこで若干の文献的考察を加えて報告する.
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