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臨床報告・1
下咽頭頸部食道癌に対する喉頭温存食道切除,皮膚再建の1例
著者: 野口洋文1 猶本良夫1 羽井佐実1 山辻知樹1 繁光薫1 高岡崇徳1 磯崎博司1 田中紀章1
所属機関: 1岡山大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1465 - P.1468
文献購入ページに移動術後のQOLの観点から喉頭機能を温存することはきわめて重要であるが,下咽頭にかかる頸部食道癌は,通常喉頭全摘を余儀なくされる.しかしながら,症例によっては喉頭を温存して腫瘍の部分切除を行いうる場合があり,遊離空腸をパッチ状に切開して,下咽頭—頸部食道壁の欠損部分を補う手術1)などが報告されている.今回,われわれは後壁を主体とする下咽頭頸部食道癌に対し喉頭を温存し,deltopectoral flap(DP flap)を含むskin flapにて食道を再建した1例を経験したので報告する.
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