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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻12号

2000年11月発行

臨床報告・1

経食道的縦隔ドレナージが有効であった超高齢者特発性食道破裂の1例

著者: 榎本武治1 小森山広幸1 岡田孝弘1 井原朗1 萩原優1 一色昇2

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院外科 2一色外科胃腸科医院

ページ範囲:P.1477 - P.1480

文献概要

はじめに
 近年,特発性食道破裂(以下,本症)に対する保存的治療の奏効例が報告されている1〜3).今回,われわれは91歳の女性に発症した本症において,縦隔内と胸腔内の膿瘍に対して経食道的縦隔チューブおよび胸腔ドレーンの2方向からの洗浄ドレナージを行い,最終的には腎不全で失ったものの,良好な局所制御を得た1例を経験した.高齢者の本症治療成績はいまだ満足すべきものではない4)が,われわれが行ったドレナージ法を述べるとともに,高齢者の本症について若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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