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臨床報告・1
確定診断が困難な大腸炎の経過観察中に発生したHIV感染陽性,多発性アメーバ性肝膿瘍の1例
著者: 渡邊正志1 斉藤直康1 石井紀之1 小林一雄1 領家俊雄2 国枝博之3
所属機関: 1東邦大学医学部第1外科 2足立東部病院外科 3足立東部病院内科
ページ範囲:P.1481 - P.1484
文献購入ページに移動アメーバ症の診断においては各種免疫学的血清反応が普及し,これらの反応が陽性の場合には診断的価値は高い1).しかし血清反応は全例で陽性となるわけでなく,陰性で便や生検組織からアメーバも検出されない場合は確定診断がなかなか下せないのが現状である1,2).今回,炎症性腸疾患として経過観察中の患者に多発性肝膿瘍が発生し,アメーバ症の診断ができたHIV陽性,男性同性愛者のアメーバ性肝膿瘍の1症例を経験したので報告する.
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