icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻13号

2000年12月発行

文献概要

特集 超音波ガイド下の穿刺手技

甲状腺腫瘍の超音波ガイド下穿刺吸引細胞診

著者: 中井茂1 久育男1 沢井清司2

所属機関: 1京都府立医科大学耳鼻咽喉科 2京都府立医科大学内分泌・乳腺外科

ページ範囲:P.1511 - P.1514

文献購入ページに移動
 甲状腺腫瘍の質的診断には低侵襲な穿刺吸引細胞診(FNA)が適している.安全,簡便に,繰り返し施行できる特徴を生かし,治療方針の決定に積極的に利用している.FNAを超音波ガイド下に行えば以下の点で有利である.①針先を確実に目的部位へ誘導できる.②頸部大血管の誤穿刺を避けることができる.③触診で捉えられない小病変の穿刺が可能.④病変の任意の部分から細胞採取が可能となる.
 良・悪性に関して正診率は90%以上とされるが,的確な穿刺部位の選択や適切な標本作製,病理医,スクリーナーへの臨床情報の提供が不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?