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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻13号

2000年12月発行

特集 超音波ガイド下の穿刺手技

心嚢穿刺・心嚢液ドレナージ

著者: 木村民蔵1 前原正明1

所属機関: 1防衛医科大学校第2外科

ページ範囲:P.1533 - P.1535

文献概要

 心嚢液貯留の診断に心エコーは有用な検査である.心エコーガイド下でより安全,確実に心嚢穿刺を行うことができる.まず胸骨左縁からのアプローチで心嚢液貯留の程度を診断する.心タンポナーデ状態の解除のための心嚢液ドレナージの必要性,または悪性腫瘍などの確定診断のために心嚢液採取の必要性があると判断したら心嚢穿刺を実施する.心窩部から心エコーをあて穿刺の方向を定める.剣状突起と左肋骨弓の交点(Larrey点)と周囲を麻酔した後に穿刺を行い,エコーガイド下に心嚢内に穿刺針を進める.心嚢ドレナージを行う場合はガイドワイヤーを通してピッグテールカテーテルを留置する.心嚢穿刺後は血行動態の変化,出血,感染などに注意する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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