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特集 超音波ガイド下の穿刺手技
胸腔穿刺・胸腔ドレナージ
著者: 近藤和也1 門田康正1
所属機関: 1徳島大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1537 - P.1540
文献購入ページに移動 少量の胸水の診断には超音波エコー検査や胸部CT検査が必要となる.超音波ガイド下の胸腔穿刺は安全で簡便な手技である.胸水の貯留が多い時は問題ないが,少量の時は前腋窩線から後腋窩線の範囲で肋間からエコー検査を施行し,まず肝臓の実質を確認する.肝臓の頭側の低エコー領域が胸水で肺実質は砂嵐様のエコー像を示す.左の場合はエコーで脾臓の実質を確認し,同様の操作を行う.胸水貯留が多い時は治療目的にて胸腔ドレナージを施行する.1日排液量は1,000ml以下とする.特に,胸腔と肺に一部癒着があり,胸水の貯留が限局している場合,エコー検査にて胸水貯留の範囲を確認することで安全にドレナージすることができる.
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