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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻13号

2000年12月発行

特集 超音波ガイド下の穿刺手技

肝腫瘍の超音波血流画像下穿刺術

著者: 工藤正俊1

所属機関: 1近畿大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.1551 - P.1555

文献概要

 肝腫瘍に対する超音波血流画像下穿刺術には大きく分けて動注造影エコー下の穿刺,カラードプラガイド下の穿刺,静注造影エコー下の穿刺の3種類がある.CO2動注造影エコー下穿刺は精密かつコントラスト分解能がきわめて優れているものの,侵襲性が高い.カラードプラ下の穿刺は手軽ではあるが,感度の点とリアルタイム性に問題がある.したがって,最近の流れとしては静注造影剤を用いる穿刺術が今後普及してゆくものと考えられる.特に静注造影剤にハーモニックモードを備えた最新の装置を併用することにより得られるリアルタイムで,かつグレイスケールモードのハーモニックイメージはほぼCO2動注USに匹敵する空間分解能,時間分解能,濃度分解能が得られるようになってきたため,最終的にはこの手法が肝細胞癌の診断・治療戦略を大きく変えうる手段として臨床に定着して行くものと期待されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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