icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻13号

2000年12月発行

文献概要

臨床研究

パミドロネート急速投与(1mg/分)の安全性

著者: 尾浦正二1 内藤泰顯1

所属機関: 1和歌山県立医科大学第1外科

ページ範囲:P.1611 - P.1613

文献購入ページに移動
はじめに
 ピロリン酸の構造類似物質であるビスホスホネート1)は破骨細胞による骨吸収を抑制することで骨粗鬆症や骨転移に対して効果を発揮する薬剤である.
 ビスホスホネートには経口剤と注射剤が存在し,経口剤は主として骨粗鬆症などの良性骨吸収亢進疾患に用いられ,吸収効率が薬剤のいかんを問わず1%程度と非常に低率である点と消化性潰瘍の発生が問題とされている2).注射剤では経口剤で危惧される吸収効率の劣悪さや消化性潰瘍の発生は問題とならないが,急速大量投与を行った際の腎機能障害3)や低カルシウム血症の発現が危惧されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?