文献詳細
臨床研究
文献概要
はじめに
ピロリン酸の構造類似物質であるビスホスホネート1)は破骨細胞による骨吸収を抑制することで骨粗鬆症や骨転移に対して効果を発揮する薬剤である.
ビスホスホネートには経口剤と注射剤が存在し,経口剤は主として骨粗鬆症などの良性骨吸収亢進疾患に用いられ,吸収効率が薬剤のいかんを問わず1%程度と非常に低率である点と消化性潰瘍の発生が問題とされている2).注射剤では経口剤で危惧される吸収効率の劣悪さや消化性潰瘍の発生は問題とならないが,急速大量投与を行った際の腎機能障害3)や低カルシウム血症の発現が危惧されている.
ピロリン酸の構造類似物質であるビスホスホネート1)は破骨細胞による骨吸収を抑制することで骨粗鬆症や骨転移に対して効果を発揮する薬剤である.
ビスホスホネートには経口剤と注射剤が存在し,経口剤は主として骨粗鬆症などの良性骨吸収亢進疾患に用いられ,吸収効率が薬剤のいかんを問わず1%程度と非常に低率である点と消化性潰瘍の発生が問題とされている2).注射剤では経口剤で危惧される吸収効率の劣悪さや消化性潰瘍の発生は問題とならないが,急速大量投与を行った際の腎機能障害3)や低カルシウム血症の発現が危惧されている.
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