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臨床報告・1
早期診断で治療しえた特発性食道破裂の1例—特に画像診断と術式の選択を加えて
著者: 深田民人1 牧原一彦1 玉井伸幸1 吹野俊介1 林英一1 岡田耕一郎1 仙田哲朗2
所属機関: 1鳥取県立厚生病院外科 2鳥取県立厚生病院放射線科
ページ範囲:P.1615 - P.1620
文献購入ページに移動特発性食道破裂はBoerhaave症候群1)とも呼ばれ,飲酒後の嘔気,嘔吐などの食道内圧の急激な上昇を契機として正常食道全層が破裂する疾患である2).本症は比較的稀な疾患であるため,診断が遅れ重篤な事態に至るケースが多い2).最近筆者らは発症後早期に胸部単純X線(以下,胸部X線)およびCT検査で本症と診断し,手術で短期間に治癒させた特発性食道破裂の1例を経験した.そこで今回,術前の画像診断と術式の選択について文献的考察を加えて検討したので報告する.
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